お酒は20歳になってから
皆さまこんばんは。
さけ袋のお時間です!
本日は春にちなんだウイスキーのこちら。
『AMAHAGAN Edition 山桜』
日本原産『山桜』の樽で後熟したウイスキーです。
桜の樽での熟成は日本らしくて良いですね!
長濱蒸溜所
飲み進める前にAMAHAGANをつくっている長濱蒸溜所について簡単に探ってみましょう!
『長濱蒸溜所』は滋賀県の長浜市に位置しており、元々は1996年に『長濱浪漫ビール』という名でクラフトビールの製造を開始しました。
創業20周年を機にビールの醸造所に併設する形で、本場スコットランドの小型蒸溜所からインスピレーションを受けた、日本最少クラスのウイスキー蒸溜所を設立し、2016年11月に稼働しました。
スコットランドの『ストラスアーン』や『エデンミル』といった小規模蒸溜所からインスピレーションを受けたようです!
『100年後に喜ばれるウイスキーづくり』を目指しており、小さな蒸溜所から日本のみならず、世界中のウイスキーファンに喜んで頂きたいという熱い思いがあります。
ウイスキーづくりに使用する仕込み水は伊吹山の雪解け水を使用し、糖化槽と発酵槽は長濱浪漫ビールでも使われているものを兼用されています。
クラフト蒸溜所の強みを活かして、ほとんどの工程が手作業で行われおり、造り手のこだわりが感じられるウイスキーとなっております。
ちなみに長濱蒸溜所は蒸溜所の見学を1人 2,200円(税込)で行っており、ホームページから予約することができます。
蒸溜所の見学からテイスティングまで楽しめる内容になっているみたいです!
蒸溜所内にはクラフトビールの醸造所とレストランが併設されており、もちろんウイスキーも飲むことができますが、樽詰めされたばかりの新鮮な本格生ビールと郷土食材を使った料理も楽しめるそうです。
Edition 山桜
今回のAMAHAGANには『山桜』の樽が使われております。
山桜って普通の桜と違うの?
『山桜』とは日本固有種のバラ科サクラ属のサクラで、山地に自生する野生のサクラのことをまとめて『山桜』と呼んでいます。
樹高が20メートルを超えることもあり、サクラのなかでは高木に分類され、花は5枚花弁で一重咲きの淡いピンクの花を咲かせます。
樹齢が100年以上と長寿で生長がゆっくりな特徴があり、開花までに早くても5年、長い場合は10年以上かかるといわれていますが、寿命が長くてしっかりした山桜の木は強度があり、ウイスキーを熟成するのにも向いています。
ちなみに国内の桜の8割を占めているソメイヨシノは10年も経てば立派な樹木で寿命は60年ほどだといわれています!
ウイスキーは熟成する樽に使われている木材の種類によって、味わいや香りに変化が生まれます。
他にも熟成期間や樽の大きさでも変化します。
一般的に樽によく使われているのは『アメリカンオーク』言われる、ブナ科の広葉樹です。
別名『アメリカンホワイトオーク』といわれております!
北アメリカ産の木材の中で最も良質な木材のひとつで、『アメリカンホワイトオーク』は木目などの外観が魅力的なだけでなく、かなり高い強度を誇っているので、ウイスキーを長期間熟成するのにも適しております。
『アメリカンホワイトオーク』で熟成されたウイスキーはバニラのような甘みやナッツのような香ばしさが特徴です。
アメリカの代表的な『バーボンウイスキー』の多くは『アメリカンホワイトオーク』で熟成されています。
他に樽材には『フレンチオーク』や『スパニッシュオーク』、日本特有の樽材である『ミズナラ』などがあります。
『AMAHAGAN Edition 山桜』は海外のモルトウイスキーをベースに長濱蒸溜所のモルトをブレンドした『Edition No.1』を山桜樽で後熟しています。
『後熟』は別名『マリッジ』と呼ばれています!
ブレンドが終了したウイスキーの原酒を、更に樽の中で数ヶ月から1年ほど馴染ませる工程です。
後熟することで風味を向上させ、品質が安定します。
ワインは瓶詰めされてからも熟成されますが、ウイスキーは瓶詰めされてから熟成が進むことはないので、この『後熟』が重要となります。
では実際に飲んでみましょう!
テイスティング
今回はストレートとハイボールでテイスティングしました。
【AMAHAGAN Edition 山桜】
《度数》47%
《原材料》モルト
まずはストレートからです。
色味は山桜の樽で熟成されていますが、特別変わった色味ではなく薄いゴールドです。
・香り
まずははちみつのような甘い香りが印象的で、赤りんごやナッツのようなニュアンスも感じられました。
ほんのりと桜餅のような香りもありましたが、それほど強くはありませんでした。
・味わい
香り同様、はちみつの柔らかい甘さから余韻にかけてスパイシーさも感じられました。
桜はほんのりふわっと感じる程度でしたが、甘さと相まって桜餅を感じました。
ストレートでは少しアルコール感を感じたので、それほど熟成期間は長くないのかもしれません。
お次はハイボールです。
・香り
ほんのりとはちみつの甘い香りと、桜も香りました。
りんごのフレッシュなフルーツ感もあり、甘い香りとのバランスは良かったです。
・味わい
優しい甘さから酸味、余韻にかけてはナッツの要素もあり、ビターな味わいでした。
桜餅を連想するような塩味と甘み、ほんのりと香る桜感で、ハイボールにすると思ったよりドライで複雑な味わいでした。
まとめ
今回は『AMAHAGAN Edition 山桜』を飲んでみましたが、個人的にはほんのりと山桜の要素を感じる程度でした。
僕があまり桜樽には馴染みがないのが原因だと思いますが、なんとなく和を感じるような味わいでした。
正直、桜!!という感じではなく日本らしい奥ゆかしさのある味わいでした!
サントリーからも桜樽熟成は発売されているので、今後も日本らしい桜樽熟成のウイスキーは増えていきそうですね。
では最後に今回の『ちょっと人に話したくなるポイント』です。
- 長濱蒸溜所は2016年11月からウイスキーづくりを始めた
- スコットランドの小規模蒸溜所からインスピレーションを受けた日本最小クラスのウイスキー蒸溜所
- 山地に自生する野生のサクラのことをまとめて『山桜』と呼ぶ
皆さまも是非一度、試してみてはいかがでしょうか?
では。
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