さけ袋のブログ

ちょっと人に話したくなるお酒の知識

濃厚なブラックニッカ【ディープブレンド】

お酒に関する内容を含んでいます。
お酒は20歳になってから

 


皆さまこんばんは。


さけ袋のお時間です!

 

 

皆さまは食事や晩酌でいつも飲むお酒は決まっていますか?


自宅で飲む常飲酒はできるだけコスパが高いものが良いですよね。


というわけで、本日ご紹介するのは僕も宅飲みで絶大な信頼を置くこちら。

 

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『ブラックニッカ ディープブレンド』


ブラックニッカシリーズの中でもスモーキーでどしっとした味わいが特徴的です。

 

 

特にハイボールは絶品です!

 

ブラックニッカ

 

飲み進める前にブラックニッカについて簡単に探ってみましょう!


ブラックニッカといえば、NHKの朝ドラ『マッサン』のモデルにもなった日本のウイスキーの父と呼ばれる『竹鶴政孝』が作りました。

 

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寿屋でウイスキーの製造に携わっていた竹鶴政孝が1934年、スコットランドに近い気候を求めて北海道余市で『大日本果汁株式会社』を創業しました。

 

寿屋は現在のサントリーです!


『大日本果汁株式会社』の略称『日果(にっか)』から現在のブランド名になっています。

 

『大日本果汁株式会社』→『日果』→『ニッカ』です!

 

なんでウイスキーを作っているのに『大日本果汁株式会社』って名前だったの?


ウイスキーは蒸溜してから熟成をするので、製造から販売するまでに数年要します。


そういった理由で、当初は余市の特産品であった『りんご』を原料としたジュースやワイン、ゼリーなどを販売して資金作りをしていたので『大日本果汁株式会社』という名前でした。

 

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しかし、とにかく品質にこだわる竹鶴政孝はりんごジュースにまでこだわっていたので売れ行きは芳しくありませんでした。

 

1本あたりりんご5個分の果汁が入った本格ジュースを販売していたそうです!


その後、ようやく設備も揃い念願であったウイスキー作りがスタートされます。


日本では他社から相次いで低質のウイスキーが発売されましたが、本物志向の竹鶴政孝は品質にこだわり、本格的なスコッチタイプのブレンデッドウイスキーを目指しました。


そして1940年10月、第1号ウイスキーである『ニッカ角びん』が出荷されます。

 

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1952年には商号を『大日本果汁株式会社』から『ニッカウヰスキー株式会社』に変更しました。

 

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社名に使われている『ヰ』はウイスキー作りにとって水が命なので井戸の『井』を使って登記しようとしたところ、当時漢字とカタカナを混在させての登記ができなかったので似たカタカナの『ヰ』を使用しました。


その後、1956年に竹鶴政孝が『日本の洋酒界を代表するブランドにしたい』という想いを込めて初代ブラックニッカを販売しました。

 

竹鶴政孝の本物への情熱を込めてつくられたのが、ブラックニッカだったのです!

 

ディープブレンド


ブラックニッカといえば『クリア』『リッチブレンド』『ディープブレンド』の3つが主力商品です。

 

  • 『クリア』
    飲みやすく軽やかな味わい
  • 『リッチブレンド』
    華やかな香りとコク
  • 『ディープブレンド』
    深みのある味わいと心地よい余韻

 

中でも1番定番なのは『クリア』ですね!


今回の『ブラックニッカ ディープブレンド』は2015年に発売されました。

 

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発売当時のラベルは赤色でした!


定番品のブラックニッカよりもさらにウイスキーらしさを打ち出した銘柄で、アルコール度数もクリアの『37%』よりも高い『45%』となっています。


使われている原酒は『新樽で熟成した余市モルト』を中心に『熟成感豊かなグレーン原酒』アクセントとして『ヘビーピートタイプのモルト原酒』も使われています。

 

ヘビーピート?

 

スモーキーなタイプの原酒という表現の方が分かりやすいですね!


『ピート』とは日本語で『泥炭』といい水生植物などが、長い年月をかけて炭化したものです。

 

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このピートを燃やした煙で水分を含んだ麦芽を乾燥させます。


そうすることで麦芽に燻された香りがつきます。


ピートの焚き込み度合いを変えることで『ヘビーピートモルト』、『ライトピートモルト』などの麦芽が製造されます。

 

ピートを焚き込まないものを『ノンピートモルト』と言います!

 

ニッカウヰスキーといえば日本国内に『余市蒸溜所』『宮城峡蒸溜所』を持っているので、スモーキーな味わいの余市モルトを中心に一部海外原酒もブレンドされています。


なので、日本洋酒酒造組合が定める『ジャパニーズウイスキーの定義』には当てはまりません。

 

では実際に飲んでいきましょう!

 

テイスティング


今回はストレートハイボールでテイスティングしました。

 

Details

【ブラックニッカ ディープブレンド】

《度数》45%

《原材料》モルト・グレーン

 

まずはストレートです。

 

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色味は少し薄めの琥珀色で、黄色味が少し強いように見えます。

 

特徴のある色味という感じではありません。

 

・香り


やはり余市の炭のようなスモーキーな香りと新樽由来のウッディーで甘い香りを感じました。


バニラの甘い香りやクッキーの穀物感も感じ取れました。


アルコール度数は高めなので、強く嗅ぐとアルコール感はそこそこありました。

 


・味わい


飲み口は柔らかく濃厚なバニラの甘みとほんのりスモーキーさを感じました。


ガツっとした感じではなく、鼻から抜けるようなスモーキーさで、いわゆるスモーキー系のウイスキーよりも癖はないかなと思いました。


余韻はアルコール感が少し残るので、ストレートは少しキツイかなといった印象です。

 


お次はハイボールです。

 

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・香り


樽のウッディさがほんのり香りますが、スモーキーさはそこまで感じられませんでした。

 


・味わい


どしっとしたバニラの甘さとほんのりスモーキーでバランスの良い味わいでした。


炭酸で割ってもそれほど味わいは崩れず。


甘さはそこまで重くありませんが、アルコール度数も高いのでゆっくり飲めるハイボールでした。

 

まとめ

 

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定番品のブラックニッカ クリアと比べてアルコール度数も高く、濃厚なブラックニッカという味わいでした。


ハイボールはいわゆるスコッチのスモーキーほど強くなく、心地よく香るぐらいですので非常に飲みやすいです!

 

なんといってもコスパが高く、ハイボールにしても味わいがそれほど崩れません!


食中酒でも飲めそうですが、僕のおすすめは晩酌でゆっくり飲むのが良いかなと思います。

 

ちなみにスモーキーなウイスキーが苦手な僕の友人はスモーキーなタイプと知らずに気に入ってました!

 

それぐらいスモーキーさはほんのりかなと思います。

 

700mlのフルボトルと180mlのミニボトルも販売されているので、ミニボトルで試してみてフルボトルを買うのも良いかなと思います。

 

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では最後に今回の『ちょっと人に話したくなるポイント』です。

 

ちょい話 POINT
  • ニッカウヰスキーはりんごジュースの販売から始まった
  • 『大日本果汁株式会社』から現在の『ニッカ』に
  • ウヰスキーの『ヰ』は井戸の『井』からとった

 

皆さまも自宅のラインナップに1本いかがでしょうか?

 

 

 

 


では。

 

 

 


 

 

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