お酒は20歳になってから
皆さまこんばんは。
さけ袋のお時間です!
本日は前回の『ブラックニッカ ディープブレンド』と同じくコスパが高く、常飲酒としておすすめのこちら。
『ブラックニッカ リッチブレンド』
ブラックニッカシリーズの中でもディープブレンドとは違い、甘さが特徴的です。
オフィシャルの飲み方ではロックを推奨してますね!
宮城峡蒸溜所
飲み進める前にリッチブレンドについて簡単に探ってみましょう!
ブラックニッカ『リッチブレンド』は宮城峡蒸溜所のモルト原酒がキーモルトです。
宮城峡蒸溜所?
ニッカウヰスキーは国内に2ヶ所の蒸溜所を所有しています。
- 余市蒸溜所 (北海道)
- 宮城峡蒸溜所 (宮城県)
余市蒸溜所は1934年に建てられ、その後1969年にニッカウヰスキー第2の蒸溜所として『宮城峡蒸溜所』が建てられました。
ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝は異なる蒸溜所の原酒をブレンドし、より深い味わいのウイスキー作りを望んでいました。
候補地は竹鶴政孝の甥っ子であり、後に養子になった『竹鶴威(たけし)』が中心となり探しました。
竹鶴威は1949年ニッカウヰスキーに入社し、第2蒸溜所の建設を担当しました。
ちなみに竹鶴威は後のニッカウヰスキー社長兼、2代目マスターブレンダーです!
第2蒸溜所を建てるにあたって、候補地には条件がありました。
- 北海道にある『余市蒸溜所』より内陸地であること。
- ウイスキー作りに適した『良い水』『湿潤な風土』『清浄な空気』が揃っていること。
そして、竹鶴政孝はこれらの条件の他に、候補地がどんな最適な場所にあっても『水田』を潰してまで工場を建てることを禁じました。
日本人の主食である米を作るための水田に対しての配慮だったそうです!
この条件から選んだのが山形との県境に近く、清流があり緑豊かで清浄な空気が満ち溢れた広瀬川と新川というふたつの清流に囲まれた峡谷でした。
竹鶴政孝はその地に案内され、持参したブラックニッカを川の水で割って飲んだところ『素晴らしい水だ』と称賛し、蒸溜所建設を決めました。
囲まれている清流の名前が新川(にっかわ)というのも、この場所に縁があったと思わせられますね!
リッチブレンド
今回の『ブラックニッカ リッチブレンド』のは2013年3月26日に発売されました。
そして、ラベルデザインを刷新し2022年3月8日に現在のラベルで発売されました。
ボトルの形状は違うものの、色味はブラックニッカクリアと似ていたので今のラベルの方が個人的には好みです。
ディープブレンドの青、リッチブレンドの赤という視認性も高いですね!
リッチブレンドに使われている原酒は『宮城峡のモルト原酒』を中心に『グレーン原酒』『5年〜8年程度熟成されたシェリー樽原酒』がブレンドされています。
一部海外原酒もブレンドされていますので、日本洋酒酒造組合が定める『ジャパニーズウイスキーの定義』には当てはまりません。
リッチブレンドはウイスキーを楽しむ人が増えて、特にハイボールで飲むことが多いライト層に向けてロックで楽しむことを推奨しています。
ウイスキーをロックで飲むのはハードルが高いと感じる層に向けて、華やかな香りとコクが感じやすいブレンドになっており、氷での温度の変化や薄まっても味わいが崩れにくいようにブレンドされています。
ワンランク上の『ブラックニッカ』という立ち位置です。
では実際に飲んでいきましょう!
テイスティング
今回はストレートとハイボールでテイスティングしました。
【ブラックニッカ リッチブレンド】
《度数》40%
《原材料》モルト・グレーン
まずはストレートです。
色味は濃くもなく薄くもなく綺麗な琥珀色です。
シェリー樽原酒を使用しているので多少赤っぽくなるかなと思いましたが、そうではなかったです。
・香り
はちみつの甘い香りとクリーミーなカスタード、薄くレーズンのような香りも感じられました。
やはり宮城峡モルトの華やかなで甘い香りが印象的なでした。
・味わい
ベリー系のまろやかな甘さが印象的で、若干のシェリー要素もありましたがかなり弱い感じでした。
アルコールのピリピリする刺激はそこまで強くありませんでしたが、余韻は少し短かったです。
ディープブレンドより度数も低いのでストレートは飲みやすく感じました。
お次はハイボールです。
・香り
香りが立つほどではありませんが、ほんのり甘いバニラの香りとベリー系のニュアンスが感じられました。
やはりハイボールも甘さが印象的です。
・味わい
バニラの甘さと、ベリー系のフルーツ感もあり、うっすらウッディーさも感じられました。
甘さはガツンとした甘い感じではなく、薄く甘みを感じる程度で、全体的にすっきりした味わいでした。
まとめ
定番品のブラックニッカクリアと比べてフルーツの華やかな香りと甘さが特徴的でした。
ディープブレンドは度数含めてどしっと濃厚な味わいでしたので、よりリッチブレンドの方が飲みやすいかもしれません。
バランスの良い味わいで、良くも悪くもクセはなくどんな方でも飲みやすいと思います!
今回はあえてロックでのテイスティングはしてませんが、ストレートでもそれほどアルコールの刺激はなかったので公式が推奨しているロックでゆっくり飲むのにも良さそうです!
リッチブレンドは180mlのミニボトルから4Lのペットボトルまで販売されているので、まずは180mlで色んな飲み方を試してみるのも良いかなと思います。
では最後に今回の『ちょっと人に話したくなるポイント』です。
- ニッカウヰスキーは国内に2ヶ所の蒸溜所を所有している
- 第2蒸溜所は『宮城峡蒸溜所』
- 2代目社長兼、マスターブレンダーは竹鶴威(たけし)
ハイボールでウイスキーを美味しく感じた方は次のステップとしてリッチブレンドのロックを試してみてはいかがでしょうか
では。
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