さけ袋のブログ

ちょっと人に話したくなるお酒の知識

人気の四角いヤツ【フロム・ザ・バレル】

お酒に関する内容を含んでいます。
お酒は20歳になってから

 

皆さまこんばんは。

 

さけ袋のお時間です!


本日はお手頃ですが、人気でなかなか買えないこちら。

 

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『フロム・ザ・バレル』


ニッカウヰスキーから発売されていて、ボトリングの際にほとんど加水をしておらず度数も51%と高めです。

 

 

ボトルの形も特徴的ですね!

 

 

 

フロム・ザ・バレル

 

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『フロム・ザ・バレル』ニッカウヰスキーから1985年に発売されました。


特徴的な500mlの四角いボトルはグラフィックデザイナーの『佐藤卓(さとう たく)』がデザインしました。

 

佐藤卓?


過去にはニッカの『ピュアモルトシリーズ』のボトルデザインもしております。

 

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他にも『カルピス』や『おいしい牛乳』、ロッテの『クールガム』や『キシリトールガム』など誰でも一度は目にしたことのあるパッケージのデザインもしています。

 

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『フロム・ザ・バレル』のボトルは『濃いものは小さくギュッと固まっている』という考えから、小さい塊をイメージして作られています。


どこでも馴染むようにできる限り個性を抑え、空いた瓶を別の用途にも使えるようにラベルは剥がしやすい水性ノリを使用しています。

 

一見シンプルですが、こだわりが詰まっています!

 


しかし!!


『フロム・ザ・バレル』のボトルあるあるがあります。

 

注ぎにくい!!


ボトルの首の部分が短いので液体が綺麗に切れず、数滴垂れてしまうことがあります。


ここを改善してくれたらなーなんて思っていましたが、これにもちゃんと理由がありました。


注ぎにくいボトル形は日本酒のとっくりとおちょこの注ぎにくさから生まれる、人と人との関わり合いを表現されているようです。

 

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良い意味で日本らしくないボトルデザインですが、しっかりと日本らしさも込められていました!


当時の課題であった若者のウイスキー離れに対して、若い人でも手に取りやすいボトルを目指していたそうです。

 

それはそうとなぜ500ml?


時代の移り変わりで核家族化が進むなか、少人数でも飲み干せる容量ということで一般的な700mlではなく500mlになったそうです。


ただ、500mlで定価2,500円程度の値段なので、700mlに換算すると3,000円後半の値段になるので実際は少し割高です。

 

カスクストレングス

 

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『フロム・ザ・バレル』といえばボトリングする際の加水を最小限に抑えられていることがもう一つの特徴です。

 

加水?

 

市場に多く出回っているウイスキーは熟成後ボトルに詰める際に、割り水をしてアルコール度数の調整を行っています。


この割り水をせずにボトリングすることを『カスクストレングス』と呼び、樽から出したそのままを味わうことができます。


カスクストレングスは割り水を行わないのでアルコール度数も55〜60%になっています。

 

ウイスキーは度数が高ければ高い方が美味しいなんて言われていますからね。
ただ、値段は高い物が多いです!


『フロム・ザ・バレル』は一切加水をしないカスクストレングスとは違うようですが、なるべく加水を抑えているので51%と高めのアルコール度数になっています。

 

できる限り樽から出したそのままの味わいを保っています!


仮にカスクストレングスで2,000円台だと安すぎますね。


『フロム・ザ・バレル』は過去にISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で2016年まで5年連続金賞を受賞しています。


その他にもWWA(ワールド・ウイスキー・アワード)のベストジャパニーズブレンデットウイスキー(ノーエイジ)で5年連続受賞など品評会で数々の賞を受賞しており、日本だけではなく海外でも評価の高い銘柄です

 

ちなみに、ニッカウヰスキーが日本国内に所有している蒸溜所の原酒の他に、海外の原酒もブレンドされているので、日本洋酒酒造組合が定める『ジャパニーズウイスキーの定義』には当てはまりません。

 

では実際に飲んでいきましょう!

 

 

 

テイスティング


今回はストレートハイボールでテイスティングしました。

 

Details

【フロム・ザ・バレル】

《度数》51%
《原材料》モルト・グレーン

 

まずはストレートから。

 

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色味は少し赤みがかった濃い琥珀色です。

 

・香り


バニラの甘い香りとコクを感じ、焦がしたキャラメルのような香ばしい甘さも感じました。


赤いりんごのような香りや、レーズン感もあり、甘さとフルーツ香のバランスが良い印象を感じました。

 

・味わい


加水が少ないのでクリーミーなキャラメルのような甘さがあり、どしっとしたコクも感じました。


香り同様に味わいも甘さが特徴的で、わずかにウッディさもありました。


甘さの余韻も伸びるのでストレートでも十分美味しく飲めました。


比較的開けたては香りや味わいが硬いですが、思ったより開けたてから香りも味わいもしっかり感じました。

 


お次はハイボールです。

 

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・香り


レーズンの渋みとほのかにバニラの甘さを感じました。


ストレートほどどしっとした甘い香りはないものの、炭酸で割っても甘さが消えることはありませんでした。


・味わい


バニラの甘さと赤いりんごのフルーツ感が立ち、余韻にはウッディでレーズンの要素も感じられました。


やはり度数が高いのでハイボールでもそれほど味わいが崩れない印象です。


比較的どしっとしてしていますが、甘さやフルーツ感があるので飲みやすい味わいです。


ゆっくり飲み進めるのが良さそうです。

 

まとめ

 

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加水をなるべく抑えているので、どしっとした味わいでハイボールでも味わいが崩れず非常に美味しかったです!


過去に2本飲み干して来ましたが、その後なかなか見つけることができず久々でした。


少しプレミア価格であれば売っているところを見かけることはありましたが、定価ではなかなか見つけることができずでした。

 

定価で箱付きは僕の中でもかなり珍しかったです!

 

ボトルの形も一般的なウイスキーとは違うので、部屋に置いているだけで少しおしゃれな感じになりますね。

 

やはりこの値段でこのクオリティーなのが、買えない状況を作っていますね。

 

では最後に今回の『ちょっと人に話したくなるポイント』です。

 

ちょい話 POINT
  • ボトルデザインは佐藤卓(さとう たく)
  • 空いた瓶は別の用途に使えるように工夫されている
  • カスクストレングスではないが、加水を抑えてボトリングされている

 

手頃で美味しいので、見つけた際はぜひ迷わず手に取ってレジに向かいましょう!笑

 

 


では。

 

 

 

 

 


 

 
 

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