お酒は20歳になってから
皆さまこんばんは。
さけ袋のお時間です!
前回は『ザ・グレンリベット12年』をご紹介したので本日はその続きで
『ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ』
価格帯的には12年と同等ですが、一緒に並んでいたら年数表記のある12年を選んでしまいます。
意外とバーには置いていないところが多く、今回初めて飲んでみました!
グレンリベット
グレンリベットの簡単な歴史はこちらから。
前回は密造時代から政府公認蒸溜所になったところまでご紹介したので、今回はその続きです。
有名な話ですが、グレンリベットの『THE』にまつわるストーリーです!
1824年に英国政府公認第一号の蒸溜所として認められたグレンリベットには、その名前を使う蒸溜所が多数存在しました。
どういうこと?
つまりグレンリベットという名前を使う偽物が存在していました!
当時、スコットランドにあふれていた密造業者たちは1人だけ政府公認の蒸溜所になったグレンリベットの『ジョージ・スミス』のことをよく思っていませんでした。
ジェラシーですね。
裏切り者とまで言われており、命を狙う者もいたので護身用に拳銃を持っていたそうです。
そんなグレンリベットの人気にあやかり他の蒸溜所も○○GLENLIVETなどグレンリベットの名前を使うようになりました。
よく見るものだとアベラワーも昔のものは『ABERLOUR GLENLIVET』という表記でした。
オークションサイトなどでもいまだに見かけます!
こういったGLENlLIVETの名前を使う蒸溜所は25にも及んだようです。
名前だけを使用するだけではなく、『ジョージ・スミス』の作り上げたウイスキーのスタイルそのものの模倣もありました。
そんな状況だったので『ジョージ・スミス』はグレンリベットのスタイルを守るために裁判所に提訴しました。
長い年月の末1884年、息子で2代目創業者にあたる『ゴードン・スミス』の時代に判決が下り定冠詞の『THE』がついた『THE GLENLIVET』が商標登録を得ることができました。
本物の証明として『THE』がついたそうです!
ファウンダーズリザーブ
ところで『ファウンダーズリザーブ』ってなに?
創業者の『ジョージ・スミス』が目指した味わいを当時から変わらない約200年前の伝統的な製法とレシピを元に再現したボトルです。
2016年11月に発売されました!
年数表記はありませんが、『ジョージ・スミス』がウイスキー作りをはじめた時と同様により自由に熟成年数に縛られないブレンドになっています。
『12年』や『15年』などの表記は使われている原酒の最低熟成年数です。
つまり、ほとんどが12年の熟成原酒で少しでも5年熟成の原酒が入ると表記としては5年と表記しなければいけません。
熟成年数を表記しないことで長熟から短熟まで幅広く、自由に味わいの調整をすることができます!
熟成に使われている樽は熟成されたアメリカンオーク樽とファーストフィルのアメリカンオーク樽を使用しています。
では実際に飲んでいきましょう!
テイスティング
今回はストレートとハイボールでテイスティングしました。
【ザ・グレンリベット ファウンダーズリザーブ】
《度数》40%
《原材料》モルト
色味は黄色味が強い琥珀色で12年よりも黄色が強いように思いました。
まずはストレートから。
・香り
どしっとしたバニラの甘い香りが印象的で、クッキーのような香りも感じられました。
甘さの後にオレンジの皮のような柑橘系の香りもありました。
・味わい
飲み口はまろやかで甘みが強く、少しクリーミーな感じもありました。
モルトの穀物感と余韻には少しビターなオレンジの味わいも感じられました。
伸びはそこまでありませんが、アルコール感も弱くて飲みやすかったです。
お次はハイボールです。
・香り
ストレートほど甘さは感じられませんでしたが、オレンジのような柑橘系のさっぱりした香りを感じられました。
・味わい
香り同様甘さは控えめになり、柑橘系のフルーティーさが出てきました。
どしっとした飲みごたえはハイボールでもありますが、飲み疲れする感じではなく非常に飲みやすかったです。
まとめ
酒屋さんでは12年の隣に並んでいることが多く、イメージ的にハイボール用かなと思っていました。
が!
今回初めて飲んで、思ったよりどしっとした味わいで飲みごたえがありました。
個人的には12年より甘さとフルーティーさがはっきりしていて好きでした!
2023年2月時点の希望小売価格は
- 『ザ・グレンリベット12年』 6,823円
- 『ファンダーズリザーブ』 5,280円
あくまで希望小売価格ですので、ほぼこれより安く販売しているところが多いです!
12年より安いので、これからウイスキーを飲み始める方や普段ハイボールを飲むことが多い方は12年より先に試してみるのはアリかと思います。
では最後に今回の『ちょっと人に話したくなるポイント』です。
- GLENLIVETと名乗る蒸溜所が多数存在した
- 『THE』は本物の証明
- 創業者が目指した味わいを再現したボトル
皆様も是非一度、試してみてはいかがでしょうか?
では。
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