さけ袋のブログ

ちょっと人に話したくなるお酒の知識

シングルモルトの原点【ザ・グレンリベット12年】

お酒に関する内容を含んでいます。
お酒は20歳になってから

 

皆さまこんばんは。

 

さけ袋のお時間です!

 


本日より新たにこのブログにてお酒関連のことを書いていきます。

 

ぬか袋のブログも引き続き運営していきますので、両方ともチェックしていただけたら幸いです!


というわけで、さけ袋1発目はこちらから。

 

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『ザ・グレンリベット12年』


『スコッチウイスキーといえば?』と聞かれると、僕の中では1番に頭に浮かぶかもしれません。

 

 

どんな人でも飲みやすい代表的な銘柄です!

 

 

 

ザ・グレンリベット

 

飲み進める前にグレンリベットについて簡単に探ってみましょう!

 

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『グレンリベット蒸溜所』はスコットランド北部のスペイサイドに1824年に設立されました。

 

多くの蒸溜所が密集しているので、モルトウイスキー最大の産地と言われています!

 

1824年に設立されたのは政府公認の蒸溜所で、実際には1774年から製造されています。

 

政府公認?

 

ウイスキーに対する課税は1644年からはじまりました。


イングランドは財源確保のためスコットランドに対し、高額の酒税を課すようになりました。


そこで、高額な課税をするイングランドに対して抵抗する人々は山奥に隠れてウイスキーの密造をするようになりました。

 

この密造時代は100年以上続いたそうです。


『アンドリュー・スミス』はグレンリベットの前身である密造業を農業の傍らはじめました。


グレンリベットが位置するスペイサイドの上流は人里離れたエリアで、良質な水とウイスキー作りに適した環境が揃っており、密造所が数百とあったようです。

 

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ちなみに『グレンリベット』はゲール語で『静かな谷』という意味です!


アンドリューの息子である『ジョージ・スミス』が後を継ぎ、ウイスキー作りの才能を開花させたことで、国王である『ジョージ4世』にまでその評判が伝わりました

 

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1823年に酒税法が改正されたことで、グレンリベットは密造業から脱却し、正式に政府公認の蒸溜所を作りました。


そしてグレンリベットはスコットランドで英国政府公認第1号の蒸溜所となりました

 

グレンリベットがスコッチウイスキーの道を切り開いたと言っても過言ではないでしょう!

 

ザ・グレンリベット12年

 

歴史の長いグレンリベットには様々なラインナップが存在しています!


限定物なども多数存在していますが、現行のレギュラーラインナップは

 

  • 『ファウンダーリザーブ』

  • 『ザ・グレンリベット12年』

  • 『ザ・グレンリベット14年』

  • 『ザ・グレンリベット15年』

  • 『ザ・グレンリベット18年』

  • 『ザ・グレンリベット21年』

  • 『ザ・グレンリベット25年』


他にもより伝統的な製法で樽の個性を引き出し、ナチュラルな味わいにこだわった『ナデューラシリーズ』もあります。

 

今回はラインナップの中でも代表的な銘柄である『ザ・グレンリベット12年』です。


使われている原酒はセカンドフィル以降のアメリカンオークのバーボン樽で最低12年以上熟成させたモルト原酒です。

 

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セカンドフィル以降?


『セカンドフィル』とは熟成に使う樽が既に一度、熟成に使われたことがある樽のことです。


一度熟成に使用して、中身を払い出したのちに再度ウイスキーを詰めています。

 

初めて熟成に使われる樽のことを『ファーストフィル』と言います。


なのでセカンドフィル以降ということは、使われている樽は既に2回熟成に使用されているということです。

 

何が変わるの?


樽の大きさや素材、熟成期間でも味わいや色味などの個性は変わりますが、主に『ファーストフィル』は樽のもたらす影響を強く受けます

 

樽は繰り返し使うことでウイスキーに与える影響が薄らいできますが、原酒本来の味わいはセカンドフィル以降の方が感じられます

 

一概にファーストフィルが良いとは限らないのがウイスキーの樽熟成の面白いところです!

 

『ザ・グレンリベット12年』はセカンドフィル以降のアメリカンオークのバーボン樽なので、より原酒本来の味わいと、まろやかな熟成の両方を味わえる想像ができます。

 

では実際に飲んでいきましょう!

 

 

 

テイスティング


今回はストレートハイボールでテイスティングしました。

 

Details

【ザ・グレンリベット12年】

《度数》40%
《原材料》モルト

 

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色味は黄色味が強く、少し薄めの琥珀色です。


まずはストレートから。

 

・香り


バニラの甘い香りと洋梨や青いリンゴのフルーツ感も感じられました。


見た目通り緑をイメージしたすっきりさと、さわやかな香りが特徴的で、甘さとフルーツ香のバランスが良い印象です。

 

・味わい


香り同様にバニラやハチミツのような甘さと青いすっきりしたりんごのニュアンスを感じました。

 

多少アルコールのスパイシー感はありますが、味わいはバランスの良さがありました。


余韻はそれほど長くありません。

 


お次はハイボールです。

 

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・香り


すっきりした青リンゴの香りとほんのりバニラの甘い香りを感じました。

 

・味わい


飲み口は非常に軽やかで、甘さとフルーツのさわやかさのバランスが非常に良かったです。


炭酸で大幅に崩れることはなく軽やかで、どんなシーンでも合う飲みやすいハイボールです。

 

まとめ

 

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シングルモルトの原点と言っても良いほど、スコッチウイスキーの歴史を拓いたグレンリベットは万人受けする味わいだと思います。


普段飲み慣れていない方や、これからウイスキーを飲み始める方でも1本目のウイスキーとして選びやすいと思います。

 

尖りすぎておらず、全体的にバランスが良いです!
安定した美味しさです!


ハイボールは食中酒でもおすすめです。

 

では最後に今回の『ちょっと人に話したくなるポイント』です。

 

ちょい話 POINT
  • グレンリベットはゲール語で『静かな谷』
  • 密造酒から始まった
  • 英国政府公認第1号の蒸溜所


皆様も是非一度、試してみてはいかがでしょうか?

 

 

 


では。

 

 

 

 

 


 

 

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