お酒は20歳になってから
皆さまこんばんは。
さけ袋のお時間です！
本日は缶ハイボールのこちら。
『三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール』
日本で初めて開発された缶のスモーキーハイボールです。
最近はコンビニやスーパーなど見かける機会が多くなりましたね！
三郎丸蒸留所
飲み進める前に三郎丸蒸留所について簡単に探ってみましょう！
『三郎丸蒸留所』の母体である『若鶴酒造』は1862年に自然豊かな富山県砺波市(となみし)で創業されました。
三郎丸蒸留所は若鶴酒造の敷地内にあり、冬に『日本酒』を仕込み、夏に『ウイスキー』を蒸留してきました。
当時は日本酒をメインで製造していましたが、1939年に第二次世界大戦が始まると、食糧管理法により米が統制されます。
食糧管理法？
戦中戦後の食糧不足の時代に国内外の米の流通不全を解消し、国民が平等に米を入手できるようにした制度です。
この制度によって、酒造業界は厳しい状況に置かれました。
そこで、若鶴酒造の2代目社長であった『稲垣 小太郎』は米以外の原料からアルコールを作り出す方法に目をつけました。
1949年に『焼酎』の免許を取得し、1950年には『雑酒』の製造免許、1952年には『ウイスキー』と『甘味果実酒（ポートワイン）』の製造免許を取得し、本格的に蒸留酒の生産に力を入れ始めました。
ちなみに三郎丸蒸留所は北陸唯一のウイスキー蒸留所です！
若鶴酒造が初めて発売したウイスキーは『サンシャインウイスキー』です。
現在も発売されていますね！
1953年に蒸留室から出火した火災によって、約635坪を全焼しましたが、地域の人々の協力もあり半年もかからずに工場の再建に成功しました。
しかし、工場の再建から64年余りが経過して、蒸留所も老朽化が進行し、2016年に『三郎丸蒸留所改修プロジェクト』を立ち上げました。
北陸唯一の蒸留所で60年以上守り続けてきたウイスキー造りへの情熱と、『富山のウイスキーを世界のウイスキーに育てる』という挑戦をするために、クラウドファンディングを行いました。
目標額は2500万円でしたが、目標をはるかに超える463名の支援で3825万円に到達しました。
目標を1300万円も上回るのはすごいですね！
2017年に大規模改修によって、三郎丸蒸留所は北陸でただひとつの見学のできるウイスキー蒸留所として生まれ変わりました。
新たなスタートを切った三郎丸蒸留所は、『世界に愛されるウイスキー』として伝統を継承しながら、数々の革新的な取り組みに挑戦しています。
三郎丸ハイボール缶
三郎丸蒸留所は2019年3月に日本初のスモーキーなクラフトハイボール『富山スモーキーハイボール』を発売しました。
このパッケージで三郎丸とはパッと見て分かりづらいですね。。
パッケージに書いてある『HARRY CRANES(ハリークレーンズ)』は北陸食材の魅力を発信するブランドです。
三郎丸のウイスキーのお供にふさわしいおつまみや北陸・富山ならではのオリジナルフードを展開しています。
そして、2022年11月に今回の『三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール』としてリニューアルされました。
『バーの本格ハイボールを、缶で手軽に多くの人に飲んでほしい』という想いが込められており、度数も一般的なハイボール缶より高い9%になっています。
パッケージにも書かれている『ウイスキーとソーダだけでつくりました。』の言葉通り、原材料は『モルト』『グレーン』『炭酸』のみです。
こういうのが増えてほしい！！
では、実際に飲んでいきましょう！
テイスティング
今回は氷を入れたグラスに注いでテイスティングしました。
【三郎丸蒸留所のスモーキーハイボール】
《度数》9%
《原材料》モルト・グレーン・炭酸
色味はかなり薄くほんのり黄色ですが、ほぼ透明に近いです。
グラスに注いだ状態で出されたらウイスキーハイボールとは思わないかもしれないですね。笑
・香り
注いでいる時からかなりスモーキーな香りがしました。
香ばしさとほんのり甘いバニラのような香りも感じられました。
これぐらいしっかりスモーキーだと缶から直接飲んでも感じられそうです。
・味わい
どしっとしたスモーキーさとドライな味わいが特徴的でした。
余韻はナッツと少しハチミツのような甘さも感じました。
スモーキーハイボールという名前通りしっかりスモーキーな味わいでした。
まとめ
ハイボール缶は最近増えていますがその中でも『三郎丸スモーキーハイボール』はかなり本格的なウイスキーハイボールでした。
バーで飲むようなウイスキーとソーダだけで作られた純粋なハイボールにかなり近く、スモーキーさも思っていたよりしっかりでした。
ただ、スモーキーな香りや味わいは好きな人は好きですが、苦手な人は苦手だと思います。
スモーキーでありながらドライな感じもあるので、食事と合わせて飲んでも良さそうでした！
缶から直接飲んでも美味しく飲めると思いますが、やはり氷を入れたグラスに注いで飲む方が良いと思います。
あと一つ気づいたのが
容量が355mlと若干多くなってます！笑
スモーキーなウイスキーがお好きな方にはかなりおすすめできる缶ハイボールでした。
では最後に今回の『ちょっと人に話したくなるポイント』です。
- 三郎丸蒸留所は北陸唯一のウイスキー蒸留所
- 目標金額を大幅に上回るクラウドファンディングに成功
- ウイスキーとソーダだけの純粋なハイボール
見つけた際は是非一度、試してみてはいかがでしょうか？
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