お酒は20歳になってから
皆さまこんばんは。
さけ袋のお時間です!
本日は、以前リカマンのウイスキー福袋で当たったこちら。
『ザ・マッカラン12年 ダブルカスク』
ダブルカスクという名のとおり、2種類の異なる樽で熟成された原酒をブレンドしたマッカランです。
僕にとって思い出深い銘柄でもあります!
マッカラン
飲み進める前にマッカランについて簡単に探ってみましょう!
マッカランはスコットランドのスペイサイド地方で1824年に創業されました。
正式に『蒸溜ライセンス』を取得して、政府の公認を受けたのは1824年ですが、それ以前から密造としてウイスキー造りは行われていました。
ちなみにマッカランという名前の由来は、肥沃な土地の意味を持つ『MAGH』と、キリスト教伝播のためにスコットランドを旅したアイルランド人牧師、聖フィランを意味する『ELLAN』の2つのゲール語を掛け合わせたと言われています。
これは諸説あるようです!
2012年に蒸溜所のリニューアル計画が発表され、2014年に総工費約210億円で着工されました。
そして、2018年5月に新しい蒸溜所が完成しました。
すごい形!!
外観もさることながら、観光客向けの設備も整っておりウイスキーの蒸溜所とは思えない美術館のような内装になっています。
実際にマッカラン蒸溜所に行った方に聞いたのですが、他の蒸溜所とは様子が全く違うようです。
行ってみてぇ〜
ウイスキーを飲まない人でも『マッカラン』と聞くと、『高級』というイメージを持っていると思います。
僕もそうでした!!
実際、イギリス最大の高級老舗百貨店のハロッズが発行しているウイスキー読本では、『シングルモルトのロールスロイス』と称されています。
『ロールスロイス』という名前だけで、何でも『高級』や『ラグジュアリー』というイメージが湧きますね〜
自社敷地内で独自に栽培している大麦や仕込み水、特にこだわりを持っているシェリー樽など、どれを取っても徹底した品質管理がされています。
シェリー樽は、木材の加工から実際にウイスキーを詰めて熟成をするまでの工程に約6年かかるようです。
高級というイメージに恥じないウイスキー造りです!
そんなマッカランですが、日本と親密な関わりがあります。
どういうこと?
『山崎』や『白州』で有名な日本のサントリーは1986年からマッカラン蒸溜所の株式25%を持っています。
『エドリントングループ』『ウィリアムグラント&サンズ』『サントリー』の3社が株式を持ったオーナー会社となっています。
そして、もう一つは日本における輸入シングルモルト販売量第1位は『マッカラン』なのです。
高級なのに1番売れてるの?
サントリーが保有していることもあり、高級クラブやスナックなどで、ボトルキープといえば『マッカラン』という根強い人気が理由のようです。
これはブランディングの成功例ですね!
ボトルも他のウイスキーよりも背が高く、逆三角形になっているので重厚感があり、注ぎ口の部分など高級なイメージを駆り立てるデザインになっています。
実際に世界的に見ても売れており、『グレンフィディック』『グレンリベット』に注ぐ3位の販売数量です。
ダブルカスク
マッカランのレギュラーラインナップは
- シェリーオーク
- ダブルカスク
- トリプルカスク
この3つが定番のラインナップになっています。
今回の『マッカラン12年 ダブルカスク』は『ヨーロピアンオークのシェリー樽』に加え、『アメリカンオークのシェリー樽』を使用しています。
2つの異なる樽の原酒を使用しているということで『ダブルカスク』と名付けられています!
『ヨーロピアンオーク』は北スペインから、『アメリカンオーク』はアメリカ東部(オハイオ州)で原木の調達がされているようです。
『ヨーロピアンオーク』は樹齢100年以上、『アメリカンオーク』なら樹齢70年以上でなければ樽材として使用しません。
他にも赤外線による成分分析など、徹底的な品質管理でマッカランの熟成に相応しい樽材のみを使用します。
一切の妥協なし!!
冒頭で『僕にとって思い出深い銘柄』と書きましたが、僕がウイスキーにハマるきっかけ、ウイスキー嫌いを克服したのがこの『ザ・マッカラン12年 ダブルカスク』です。
僕は学生時代に若気の至りで、ウイスキーで痛い目にあったので、それ以来匂いを嗅ぐだけで気持ち悪くなってしまうようになっていました。
特にジャックダニエルがトラウマです。。
そこから数年経ち、初めて友人とバーに行って一杯目はビールを飲んで、次は少し背伸びしてウイスキーでも飲もうかという話になりました。
そのバーのマスターに『飲みやすいウイスキーをロックでください』と注文して出てきたのが『ザ・マッカラン12年 ダブルカスク』でした。
バーという空間、マッカランのボトルの高級感も相まって自然とウイスキーが美味しいと思えたことを今でも覚えています。
今ではそのきっかけをくれたバーに週1回行くぐらい沼ってしまいました。笑
少し脱線しましたが、実際に飲んでいきましょう!
テイスティング
今回はストレートとハイボールでテイスティングしました。
【ザ・マッカラン12年 ダブルカスク】
《度数》40%
《原材料》モルト
まずはストレートからです。
色味は麦茶のような茶色っぽい琥珀色です。
・香り
チョコレートの甘い香りが印象的で、その後にレーズンなどベリー系のフルーティーな香りも感じました。
華やかさよりはどしっと重厚な甘い香りがメインで度数も40%なので、まろやかでアルコール感はそれほど感じられませんでした。
・味わい
レーズンチョコレートのような甘さとフルーツ感、余韻はコーヒーのようなビターさもありました。
それほど伸びる感じではなく、ドライな甘さという感じでした。
お次はハイボールです。
・香り
ストレートのようなどしっとした重厚な香りはありませんが、レーズンの要素はハイボールでも感じられました。
甘さはハイボールになるとそれほど感じませんでした。
・味わい
チョコレートの甘さ、レーズンのフルーツ感、鼻から抜けるナッツの香ばしさを感じました。
軽やかで飲みやすいですが、シェリー樽由来の渋みが余韻で出てきました。
アルコール度数もそれほど高くないので炭酸で割ると少し弱い印象ですが、ストレートと同様にチョコレート感はしっかりと残っていました。
まとめ
今回は『ザ・マッカラン12年 ダブルカスク』を飲んでみましたが、やはりロールスロイスと言われるだけの重厚感やリッチさを感じました。
そしてあの時、僕がウイスキー嫌いを克服できたのはネガティブな特徴があまりなく、まろやかで飲みやすかったからだと改めて感じました。
炭酸で割るとシェリー樽由来の渋みが少しネガティブに感じるかもしれませんが、ストレートやロックなどは比較的飲みやすいかなと思います。
何より『マッカラン』というブランドがあるので、ギフトなどで贈るのも喜ばれると思います。
相当ウイスキーが好きな玄人の方は『今のマッカランは〜』などネガティブなことを言う方もいらっしゃるかもしれませんが、個人的にはシンプルに美味しいと思います。
値段と釣り合っているのかは微妙なラインではありますが。。
では最後に今回の『ちょっと人に話したくなるポイント』です。
- スペイサイド地方で1824年に創業
- シングルモルトのロールスロイスと称されている
- 2018年5月に蒸溜所がリニューアルされた
ギフトやちょっとしたご褒美にいかがでしょうか?
では。
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