さけ袋のブログ

ちょっと人に話したくなるお酒の知識

鹿の谷【グレンフィディック12年】

お酒に関する内容を含んでいます。
お酒は20歳になってから

 

皆さまこんばんは。


さけ袋のお時間です!

 


本日は『ザ・グレンリベット12年』と同等にウイスキー入門におすすめのこちら。

 

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『グレンフィディック12年』


世界で最大級に売れているシングルモルトウイスキーです。

 

 

三角形のボトルと鹿のラベルがシンボルですね!

 

 

グレンフィディック

 

飲み進める前にグレンフィディックについて簡単に探ってみましょう!

 

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『グレンフィディック蒸溜所』スコットランド北部ダフタウンに1887年に設立されました。


創業者の『ウイリアム・グラント』は資金が乏しかったため7人の息子と2人の娘、1人の石工職人の力を借り、手で石を積み上げて蒸溜所をつくりました

 

ほとんどが手造りで造られたそうです!


完成した蒸溜所はゲール語で『鹿の谷』を意味する『グレンフィディック』と名付けられました。

 

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禁酒法で取り締まりが激しかった1920年代、ウイリアムの孫である『グラント・ゴードン』は斬新なアイデアで生産量を増加させました。


その後、法律が変わり良質で熟成されたウイスキーの需要が高まったことで、グレンフィディックは確固たる地位を築くことになりました。


グレンフィディック蒸溜所が初めてシングルモルトウイスキーを販売したのは1963年です。


その当時はブレンデッドウイスキー全盛の時代で、シングルモルトはブレンデッドウイスキーの構成原酒としての扱いでした。


世間からは無謀な挑戦だと思われていましたが、他社に先駆けて世界で初めてシングルモルトを国外にも積極的に売り込みました


そんな世間の予想に反して、ブレンデッドウイスキーに慣れていた世界中の消費者にグレンフィディックは認められるシングルモルトになりました

 

まさにシングルモルトのパイオニアですね!


『水』『麦芽』『風土』の三位一体でグレンフィディックの味わいが生まれるということからインスピレーションを得て、当時革新的なデザインであった三角形のボトルを考案しました。

 

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三角形ボトルはデザイナーの『ハンス・スフレーヘル』が考案しました!


現在は世界180カ国に販売されるトップブランドになりましたが、創業時と変わらず旧来の家族経営を続けています。

 

 

ラインナップ

 

シングルモルトのパイオニア的存在のグレンフィディックには様々なラインナップがあります!


限定物なども多数存在していますが、現行のレギュラーラインナップは

 

  • 『グレンフィディック12年』
  • 『グレンフィディック15年』
  • 『グレンフィディック18年』
  • 『グレンフィディック21年』


他にも実験的な珍しい樽やブレンドを行った『エクスペリメンタル・シリーズ』や、過去には『50年熟成』の物なども発売されています。

 

すごい値段ですが、過去に64年熟成も販売されていました!

 

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今回テイスティングするのはその中でも定番品である、『グレンフィディック12年』です。


創業当時から変わらない伝統的な製法と、グレンフィディック蒸溜所独自の製法が詰め込まれています。

 

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使われている原酒はアメリカンオーク樽とヨーロピアンシェリー樽で最低12年熟成された原酒です。


グレンフィディックの特徴は熟成後、『マリイングタン』と呼ばれる独自の巨大な樽で混ぜ合わせて、さらに9ヶ月熟成させて仕上げます。


この工程を行うことで甘さや複雑な風味が生まれます。


ちなみに2020年3月に今のデザインにリニューアルされ、よりスタイリッシュになりました。

 

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では実際に飲んでいきましょう!

 

 

テイスティング


今回はストレートハイボールでテイスティングしました。

 

Details

【グレンフィディック12年】

《度数》40%
《原材料》モルト

 

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色味は黄色味が強く、淡い琥珀色といった感じです。


まずはストレートです。

 

・香り

 

青いリンゴや洋梨のようなフルーツ香とすっきりした甘さのバニラを感じました。


時間が経つにつれて少しチョコレートのようなニュアンスもあり、癖がなく良い香りでした。

 

・味わい


香り同様に青リンゴや洋梨のフルーティーさとバニラやクリームの甘さが印象的でした。


シェリー樽由来のレーズン感も少し感じ、余韻は少しアルコール感もありましたが、そこまで強くはなく全体的にまろやかでした。

 

お次はハイボールです。

 

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・香り


炭酸で割ることでフルーツの爽やかさが増し、甘さは控えめになりました。


ハイボールにしても香りが立つほどではありませんが、良い香りです。

 

・味わい

 

すっきりした青リンゴと若干の香ばしさがバランスよく飲みやすいハイボールです。


甘さは余韻で少し感じるぐらいで控えめですが、飲みごたえはありました。

 

 

まとめ

 

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シングルモルトのパイオニア的存在のグレンフィディックは癖がなく非常に飲みやすかったです。

 

比較的どこにでも売っていて、コスパも良いのでシングルモルト入門としてもおすすめです!


食中酒から食後まで幅広く飲める銘柄ですので、常飲酒としても良いかと思います。


基本的には筒状の箱に入っているので、バランスの良い味わいと、三角形のおしゃれなボトルはちょっとしたギフトにもおすすめです。

 

ちなみに僕もギフトでいただきました!笑

 


では最後に今回の『ちょっと人に話したくなるポイント』です。

 

ちょい話 POINT
  • グレンフィディックはゲール語で『鹿の谷』
  • 世界で初めてシングルモルトを販売した
  • 『水』『麦芽』『風土』の三位一体から三角形のボトルに

 


皆様も是非一度、試してみてはいかがでしょうか?

 

 

 

 

では。

 

 

 


 

 

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