お酒は20歳になってから
皆さまこんばんは。
さけ袋のお時間です!
本日は以前のウイスキーくじで当たったこちら。
『アラン バレルリザーヴ』
アランのエントリーモデルと言われています。
アランシリーズは色々飲みましたが、バレルリザーヴは初です!
アラン
飲み進める前にアランについて簡単に探ってみましょう!
アランを造っている『ロックランザ蒸溜所』は、スコットランドで最も美しい島と言われている『アラン島』に1995年に設立されました。
元々は『アイル・オブ・アラン蒸溜所』という名前でしたが、2019年に社名はそのままで、蒸溜所の名前を『ロックランザ蒸溜所』に変更しました。
アラン島にはかつて50を超えるウイスキー蒸溜所がありましたが、そのほとんどが閉業しており、ロックランザ蒸溜所は約150年ぶりにアラン島で建設された蒸溜所です。
昔にあった蒸溜所のほとんどは密造酒を造る違法な蒸溜所だったそうです。
アラン島はウイスキー造りに重要な、綺麗な水、雨量も少なく自然豊かな環境、そして海に面している恵まれた地です。
スコットランドの他の地域に比べてアラン島は暖かい気候のようです!
1995年にウイスキー造りが始まり、1998年に最初のウイスキーが発売されました。
ロックランザ蒸溜所は『シーバスリーガル』や、『ペルノリカール社』、『シーグラム社』など大手酒造メーカーにも在籍経験のある、スコッチ界の重鎮『ハロルド・カリー』が建てました。
息子たちと今でいうクラウドファンディングのような手法で資金調達したようです!
またロックランザ蒸溜所は独立資本のため、ブレンド用に他社に原酒を提供する為ではなく、シングルモルトを中心に造っており、味と品質の向上を常に行なっています。
日本でも増えているクラフト蒸溜所の先駆け的な存在です!
ラインナップ
2024年現在、アランの定番ラインナップは4種類あります。
- アランモルト 10年
- アラン バレルリザーヴ
- アラン シェリーカスク
- アラン クオーターカスク
特にシェリーカスクはかなり人気ですね!
上記の他に限定品も多くあり、25年など長熟ものもございます。
アランの他にもロックランザ蒸溜所ではウイスキーを造っています。
ピーテッドタイプの『マクリームーア』や、ブレンデッドウイスキーの『ロバートバーンズ』などアランをキーモルトに様々なラインナップがあります。
そして、2019年にアラン島の南部に第2の蒸溜所『ラグ蒸溜所』を新しく建設しました。
『ラグ蒸溜所』では、アランを造っているロックランザ蒸溜所と対象的なスタイルのヘビリーピーテッドに特化したウイスキーを造られています。
つまりラグ蒸溜所はスモーキーなウイスキーを造っています!
『ロックランザ蒸溜所』と『ラグ蒸溜所』で造られているウイスキーは、全て『ノンチルフィルタード』『ナチュラルカラー』です。
ノンチルフィルタード?
ナチュラルカラー?
『ノンチルフィルタード』とは、冷却ろ過を行わずに瓶詰めすることです。
一般的なウイスキーは、瓶詰めする前に冷却ろ過をして、澱(おり)や白濁を取り除いて綺麗な琥珀色に保ちます。
これを行わないので、ナチュラルカラーとはウイスキーに着色をしていないということです。
『シングルカスク』という1つの樽から瓶詰めされたウイスキーもありますが、一般的には1本の瓶に詰められているウイスキーは味わいを調整する為、数種類の樽からブレンドされています。
ウイスキーの熟成において全く同じものは作れないので、色味も変わってきます。
実際に販売する際に、色味のバラつきが起こらないようカラメル色素で着色して色味を均一化しています。
諸説ありますがカラメル着色しても味や香りに影響することはないようです!
カラメル着色していないのが『ナチュラルカラー』ということです。
つまり『ノンチルフィルタード』『ナチュラルカラー』と謳っているのは『ウイスキー本来の味わい』ということです。
バレルリザーヴ
アランは2019年にラベルデザインをリニューアルしています。
かなりお洒落になりましたね〜
ギフトにも良さそうです!
ラベルリニューアルのタイミングで新たにライナップされたのが、今回の『バレルリザーヴ』です。
他にも『シェリーカスク』や『クオーターカスク』も同じ時期に発売されました。
使われている原酒は、7〜8年間熟成されたファーストフィルのバーボンバレル原酒のみ使用されています。
では実際に飲んでいきましょう!
テイスティング
今回はストレートとハイボールでテイスティングしました。
【アラン バレルリザーヴ】
《度数》43%
《原材料》モルト
まずはストレートからです。
色味は少し薄めのゴールド色ですが、綺麗な色味です。
・香り
バーボン樽らしいバニラの甘い香り、樽の香ばしさを感じました。
熟成期間が短いので、多少のアルコール感もありました。
・味わい
全体的に若さを感じるものの、はちみつやバニラのほのかな甘さ、ナッツのような香ばしさとスパイシーな要素もありました。
余韻はそれほど長くなく、甘さが残るほどではありませんでした。
お次はハイボールです。
・香り
ほのかにバニラの甘い香りと、樽の香ばしさを感じました。
・味わい
りんごのようなフルーツ感と、バランスの良い優しいはちみつの甘さを感じました。
飲み口は軽くてスッキリしていますが、少しクリーミーな感じもありました。
個性がはっきりあるという訳ではありませんが、味わえるハイボールでした。
まとめ
今回は『アラン バレルリザーヴ』を飲んでみましたが、ハイボール要因としてスタメンに入れたい味わいでした。
以前に買った『アラン 10年』が少し残っていたので、簡単にストレートで飲み比べもしてみました。
グラスはアラン10年を買った時に付いてきたアラングラスです!
色味はやはり『アラン 10年』の方が少し濃かったです。
バニラのような甘さは『バレルリザーヴ』の方が強く感じましたが、樽の香ばしさや熟したりんごのようなフルーツ感は『アラン 10年』の方が強かったです。
やはり、熟成期間の長さが違うので『アラン 10年』の方がアルコールのアタックは弱く、まろやかでフルーツのニュアンスが強く感じました。
廉価版という訳ではなく、『バレルリザーヴ』の方が甘さや香ばしさなど全体的な味わいはすっきりしているので飲みやすい印象です。
値段も比較的お手頃なので、まさにアランのエントリーモデルです!
では最後に今回の『ちょっと人に話したくなるポイント』です。
- 1995年にアラン島で設立
- 2019年に『ロックランザ蒸溜所』に名前を変更
- 『ノンチルフィルタード』『ナチュラルカラー』で瓶詰めしている
皆さまも是非、お試しください。
では。
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