お酒は20歳になってから
皆さまこんばんは。
さけ袋のお時間です。
本日はジャパニーズウイスキーのこちら。
『シングルモルトウイスキー 富士』
前回のリカーズベストさんのウイスキーくじで当たったものです。
キリン待望のシングルモルトです!
富士御殿場蒸溜所
飲み進める前にシングルモルトウイスキー 富士について簡単に探ってみましょう!
富士は静岡県御殿場市に位置する『富士御殿場蒸溜所』で造られています。
当時は『キリン』とカナダの『JEシーグラム社』、スコットランドの『シーバス・ブラザーズ社』の3社合弁によって創業を開始しました。
キリン独自の技術とノウハウに加えて、スコッチやアメリカンウイスキー、カナディアンウイスキーの製造技術と設備を投入しました。
世界のウイスキー造りの技術と日本の感性を掛け合わせ、スコッチでもバーボンでもない、日本の風土や食文化に合うウイスキーを造り出されています。
日本と世界の技術のおいしいとこどり!
その後、2002年に『ペルノ・リカール(旧・シーグラム/シーバスブラザーズ)』との合弁を解消し、キリンが100%出資会社となりました。
これに伴い、社名を『キリンディスティラリー株式会社』に変更しました。
今年で創業から50周年です!
標高600mの土地に建てられた『富士御殿場蒸溜所』は1年を通じてウイスキーの熟成をゆっくりと進めるために欠かせない冷涼な気候になっています。
年間の平均気温は13℃だそうです!
気温だけではなく、御殿場の地は1年を通じて霧が発生するのでウイスキー造りに重要な湿度も年平均で80%を越えます。
まさにウイスキーの熟成に適した湿潤な気候で、ウイスキーにとっての理想的な環境が揃っています。
富士山に降り注いだ雨水や、雪解け水が時間をかけてゆっくり富士山の地層で濾過された『富士の伏流水』と呼ばれる地下水を使用しています。
富士御殿場蒸溜所の特徴は一つの蒸溜所で『モルトウイスキー』と『グレーンウイスキー』両方造れることです。
さらに『生産』『貯蔵』『ボトリング』まで全て一貫して行っている世界でも数少ない蒸溜所です。
蒸溜所の操業からキリンが大切にしてきたウイスキーのスタイルが『クリーン&エステリー』です。
クリーン?
エステリー??
『クリーン』とは雑味が無く、透明感のある香味のことで、『エステリー』は果実や花を想わせる、甘く華やかな香味を表現する際に用いられます。
難しい〜
シングルモルト富士
キリンは今回のシングルモルトの発売より前に『シングルグレーンウイスキー 富士』を2021年2月に発売しています。
その次に、単一の蒸溜所で蒸留・熟成した原酒のみをブレンドした『シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士』を2022年6月に発売。
そして、2023年5月16日に今回の『シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士』を発売しました。
- 『シングルグレーン 』
- 『シングルブレンデッド』
- 『シングルモルト』
この順番で発売しました!
そして、富士御殿場蒸溜所の50周年を記念した『キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士50th Anniversary Edition』も5月23日に数量限定で発売しました。
特に富士御殿場蒸溜所は小麦やトウモロコシなどの穀物を主原料とする『グレーンウイスキー』造りにこだわりがあります。
『クリーンタイプ』『バーボンタイプ』『カナディアンタイプ』の3つのタイプのグレーンウイスキーを使い分けています。
そんな富士御殿場蒸溜所のシングルモルトは気になりますね〜
では実際に飲んでいきましょう!
テイスティング
今回はストレートとハイボールでテイスティングしました。
【シングルモルト 富士】
《度数》46%
《原材料》モルト
まずはストレートです。
色味は茶色が強い琥珀色で、特別濃くも薄くもないです。
・香り
甘い香りが強く、桃や洋梨のようなフルーツ感も感じました。
少しフローラル感もあり、フルーツ香とのバランスは非常に良かったです。
・味わい
香りほどのフルーティーさはありませんが、熟した桃のようなジューシーさと甘さがあり、クリーミーな要素も感じられました。
余韻に向かって、若干の香ばしさとビターさはあるものの、アルコール感もそれほど強くないのストレートでも飲みやすかったです。
お次はハイボールです。
・香り
ほんのり赤いりんごの様なフルーツの甘い香りと、はちみつのニュアンスも感じました。
ハイボールでも割としっかりと香りました。
・味わい
はちみつの甘さと、洋梨のようなフルーツを感じました。
しっかり飲みごたえがあり、余韻には少し渋みも感じられました。
どちらかというと食事と合わせて飲むハイボールという感じではなく、食後に味わって飲むハイボールという感じでした。
まとめ
今回はキリンの『シングルモルト 富士』を飲んでみましたが、個人的にはかなり好みでした。
グレーンウイスキーが得意な富士御殿場蒸溜所だったので、『モルトはいまいちなのかな?』と思いましたが全くそんなことはありませんでした。
日本の大手『サントリー』『ニッカ』とはまた違った個性があるウイスキーですので、これからどうなっていくのか非常に楽しみです。
ただ、一つだけ気になることがあります。
もしかすると、皆さまもお気づきかと思われます。
シングルグレーン、ブレンデッド、シングルモルトの3つのラベルの色が似すぎてる!!
サントリーやニッカは銘柄によって名前を変えていますが『富士』は『富士』のままなので、それがさらに分かりにくいです。
しかし!
7月製造分から若干ラベルが変更になりますので、今よりは少し分かりやすくなるかと思います。
皆さまも購入の際はお間違えのないように!!
では最後に今回の『ちょっと人に話したくなるポイント』です。
- 富士御殿場蒸溜所で造られている
- 一つの蒸溜所で『モルトウイスキー』と『グレーンウイスキー』両方造れる
- 『生産』『貯蔵』『ボトリング』まで全て一貫して行っている世界でも数少ない蒸溜所
ジャパニーズウイスキーがお好きな方は、是非一度試してみてはいかがでしょうか?
では。
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